教えるBBQ

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キャッシュフロー計算書の作り方

ここに回答を求める人がいます:

これに対して勝手に回答します:

要するに、キャッシュフロー計算書の作り方および読み方に関連する質問ですね。会計に関してはほぼ専門家とは言えない(但し、投資をする上で、財務諸表を見る機会はそれなりにある)私が、私なりに考えてみます。

従って細かい誤りがあっても、勘弁してください。

当期純利益は、大雑把にいうと、次の式で表わされます。

(当期純利益)
=(営業活動による収入)−(営業活動による支出)
+(非営業活動による利益)

ここで、非営業活動による利益とは、投資活動などの収支によるものです。 そして、営業活動による収入と支出はそれぞれ、キャッシュ(cash; 現金)的なものと非キャッシュ的なものとから成ります。従って、上の式は、次の式に変形されます。

(当期純利益)
={(キャッシュ収入)+(非キャッシュ収入)}
−{(キャッシュ支出)+(非キャッシュ支出)}
+(非営業活動による利益)

さらにこれを変形すると、次の式が得られます。

(キャッシュ収入)−(キャッシュ支出)
=(当期純利益)
−(非キャッシュ収入)+(非キャッシュ支出)
−(非営業活動による利益)

この式の左辺は、営業キャッシュフローの定義そのものです。 つまり、営業キャッシュフローは、当期純利益をベースとして、非キャッシュ要素や非営業活動による要素をキャンセルすることによって算出可能です。 このことは、単に数式としてだけではなく、常識的直感としても理解容易でしょう。

では、なぜ、この質問者さんは、疑問を持たれたのでしょうか。質問文の中にその手がかりがあります。つまり、当期純利益とは実際にキャッシュインした額ではないのに、どうして当期純利益をベースに営業キャッシュフローを計算しているのかと。

<下へ続く>

確かに、わかりにくい部分ですね。私も最初の頃は似たような疑問を持ちました。 なぜ、財務会計からキャッシュフロー会計を逆算するのかと。 キャッシュの出入りを直接記録して積み上げていく方法のほうが、ストレートで直感的にわかりやすいのに、なぜ回りくどい方法をするのかと。

これは、キャッシュフロー計算書の作成方法に関することです。 Wikipediaなどにも書かれていますが、キャッシュフロー計算書を作成する方法として、直接法と間接法があります。 これらに関する詳しい説明は省略しますが、直接法はストレートに計算する方法、間接法は利益から「逆算」する方法です。

間接法を用いても、直説法を用いる場合と同じ結果が算出できるのは、上で式を用いて示した通りです。

なおかつ、間接法を用いると、直接法よりも簡単に計算が行なえます。

従って、少なくとも現在においては、間接法が広く用いられており、つまりは当期純利益を基に計算されているというわけです。

回答日時: 02:00 UTC, Tuesday, 09 June 2009

ジャンル:ビジネス/会計

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