教えるBBQ
ころがる疑問を拾った自分(BBQ)が勝手に教える時間無制限3000本勝負、無保証、無節操、無観客
n個のサイコロの目の合計が(n+3)になる確率
ここに回答を求める人がいます:
これに対して勝手に回答します:
昨日書いた回答では、「もう少し、エレガントな考え方があるのかもしれませんね。」 と書いたのですが、それが気になっていて・・・
それで、考えていたら、閃きました。シンプルな解法を。
昨日の回答のように、いろいろと場合分けする必要もなさそうです。
要するに、サイコロの目の和が(n+3)で、サイコロの数がn個であるような場合の数を数え上げられれば良いわけですから、
●|●●|●|●●|・・・・・・|●
のような並びを考えます。
上の並びにおいて、「|」はサイコロとサイコロとの区切りを表します。 そして、そのように区切られたサイコロの目の数が、赤の「●」と黒の「●」の数の合計です。
つまり、本問題では、「|」の数は(n−1)個、赤の「●」の数はn個、黒の「●」の数は3個です。 また、1個の赤の「●」は、必ず1個のサイコロに対応するように「|」によってくりられています。 これは、サイコロの目が1以上であることに対応しています。
ここまで準備ができると、あとは、黒の「●」と区切りの「|」との組み合わせを数え上げればよいわけで、それは、
3+(n-1)C3
です。すなわち、これは、
n+2C3
で、つまり、
n(n+1)(n+2)/6
です。
これをすべての場合の数(6n)で割ったものが求めるべき確率ですから、答えは、
n(n+1)(n+2)/6n+1
です。
これは、京都大学の入試問題とのことですが、割と簡単ですね。
n個のさいころの目の和が(n+3)になるという場合は、限られますので、それらを素直に列挙して数え上げる方法で解けそうです。
但し、nによる場合分けも行います。
[1]n≧3の場合
まず、n個のうちの1個の目が「4」で、残りのn−1個の目が「1」の場合:
→ nP1で、n通り
次に、n個のうちの1個の目が「3」で、他の1個の目が「2」で、残りのn−2個の目が「1」の場合:
→ nP2で、n(n−1)通り
最後に、n個のうちの3個の目が「2」で、残りのn−3個の目が「1」の場合:
→ nC3で、n(n−1)(n−2)/6通り
そして、これらの合計を計算すると、 n(n+1)(n+2)/6
n個のサイコロの目のパターンは6n通りであるので、求めるべき確率は、
n(n+1)(n+2)/6n+1
[2]n=2の場合
2個のさいころの目の和が(n+3)、すなわち5となるのは、4通りであるので、求めるべき確率は、
4/62、つまり1/9
なお、これを下の式で表すこともできます。
n(n+1)(n+2)/6n+1
[3]n=1の場合
1個のさいころの目が「4」の場合だけですので、求めるべき確率は、
1/6
なお、これを下の式で表すこともできます。
n(n+1)(n+2)/6n+1
[1]〜[3]に場合分けしましたが、すべて、
n(n+1)(n+2)/6n+1
で表せますね。ということは、もう少し、エレガントな考え方があるのかもしれませんね。
ジャンル:確率/数学